Uchi KazJob:Designer

21 Jan., 1979
:Saitama, :Shibuya

出産の記録

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

予定日の2015年4月7日が過ぎても、ヨメは時折軽い前駆陣痛を訴えるくらいで、本陣痛の気配が来ることはなかった。
出産は計画出産へと移行し、4月9日に入院してラミナリア桿を使用した誘発分娩を行う事になった。
15時に病院へと到着し、診察からそのまま入院との事で家族は家に帰された。

ヨメの入院と長女の様子

保育園から戻ってきた長女を拾って、実家両親とヨメを見舞った。
「ママ頑張ってね!赤ちゃん早く出てくるんだよ!」
「オマエはなかなか出てこなくてねぇ」という難産だった話をされていた長女は、ヨメの大きな腹に手を当てて、まだ見ぬ妹に何度も声をかけていた。

数日間は帰れない事を聞かされ、「ママも頑張るから、頑張る」と気丈にしていた長女だったけれど、帰りの車の中では口をへの字にして目に涙を溜めていた。
3歳で、現状把握をした上で、泣くもんかと我慢まですることが出来るようになったってのは、子育てをしてきた中でもトップクラスの驚き。

深夜の電話

その日の夜の食事はビュッフェだったらしく、浮かれたヨメから写真がバンバン届く。
最近の産婦人科はフレンチフルコースが出たり、妊婦に向けて斜め上の待遇を用意してるようだ。
今回の病院には、ヘアサロンまで完備されていた。

いつになくハグを求めてくる長女をようやく寝付かせる。
着信音程度の音では絶対に目が覚めない自信があるので、マナーモードにしたiPhoneを、ゴムで手に括りつけて俺も眠りについた。

深夜1時58分、普段は耳鳴りがする勢いで声のデカいヨメから、蚊の羽音のような弱々しい声で電話がかかってきた。
本陣痛が来たので、すぐに来てと伝えられた。
普段からこれくらいしおらしけりゃ少しは可愛気があんのになと思いながら、大急ぎで用意をして出発した。

湧かぬ実感

身体に変化のない男は、ただでさえ子を持つ自覚がない。
長女にかかりきりの2人目となると尚更だ。
愛車のドライブモードをスポーツモードに切り替えて、少し急いでいる自分を演出してみるも、気持ちはフワフワしたままだった。

車で15分、病院に着いた。
一服してから入るかと思ったものの、ヤニくせぇオッサンが分娩室入るのもどんなもんかなと、思い留まる。
せっかくなので、首から下げたカメラで入室までの動画を撮った。

前回が嘘のような安産に

2時20分、分娩室に通される。
ベンチに座りながら聞こえていたヨメの悲鳴が目の前に現れた。
テンションの差がひどいので、普段から寡黙系の俺がいきなり「頑張れ!!」みたいな熱を持てるわけもなく、第一声は
「オ、オス。着いたわ。」
だった。
こんなんでも居ないよりは心強いってんだから、出産時の精神的な負担ってのは物凄いのだろうね。

俺はヨメの頭側に座り、首のサポートをする。
陣痛は割とマジでギリギリのところだったらしく、ヨメが何度かいきむと、すぐに腹の向こうに頭が見えてきた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
2015/04/10 2:41 3130g 50.0cm
無事に次女誕生
破水から51時間、分娩室に入ってから19時間かかった前回が嘘のような安産。

タオルにくるまれた赤ん坊を抱くと、
「お、おおう…やっべ、二人目だどうしよう…」
と謎の実感が湧いてきた。

ぜひ顔を見に来てやってください

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
というわけで、次女の出産が無事に終わった。
これからの生活を思うと不安と楽しみでグルグルしますが、まぁどうにかこうにか楽しくやっていこうかと思います。

既にたくさんのお祝いを頂き、なんともありがたい限りです。
ぜひ、顔を見に遊びに来てもらえたら。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ヒステリックミニのデビルおくるみかわいいだろコレ。

コメントを残す